火災の9割は事前の対策で防げます。
家族みんなで確認して、安全な住まいをつくりましょう。
日本では毎年、住宅火災で多くの命が失われています。まずは現状を知って、身近な問題として考えてみましょう。
キッチン・電気・住警器・暮らしの習慣に分けて、消防士がとくに大切だと考える10項目を紹介します。
「ちょっとだけ」が火災のもと。火を使うときは必ずそばにいる。電話・来客・洗濯などで離れるときはコンロの火を消してから。
油から火が出たら絶対に水をかけない。水蒸気爆発で大火傷します。消火器または濡らしたバスタオル・毛布で覆って酸素を遮断。
ふきん・紙パッケージ・キッチンペーパー・スプレー缶などを近くに置かない。袖口の広い服もコンロの火に触れて着火することがあるので注意。
プラグと埃の間に湿気がたまると トラッキング現象 で発火。とくに冷蔵庫・テレビ・洗濯機の裏は要注意。定期的に抜いて埃を拭きとりましょう。
1つのコンセントに容量を超えて差すと過熱します。コードを束ねたまま使う・家具でつぶすと断線のリスク。古くなった延長コードは交換を。
ストーブ・ファンヒーターから 1m以内 に洗濯物・カーテン・布団を置かない。電気ストーブも 火災原因になる ので注意。就寝時はかならず消す。
寝室と階段には設置義務。初期の煙を感知して音で知らせてくれる命を守る機械です。10年ごとに本体交換を。
家庭用の住宅用消火器(エアゾール式でもOK)をキッチンと玄関付近に。使用期限を確認し、家族みんなが使い方を知っておく。
ガスコンロ・ストーブ・タバコ・ろうそく・アイロンなど、就寝前に必ずすべて確認。家族で役割分担するのもおすすめ。
「火事になったらどこから逃げるか」を家族会議で決めておく。2つ以上のルートを確認し、集合場所も決めておくと安心です。廊下に物を置かない習慣も大切。
火が出たとき、天井に火がとどく前が初期消火のチャンス。それ以上になったら命を優先して避難です。
炎が天井にとどいたら初期消火は不可能です。むやみに消火をつづけて逃げ遅れるのがいちばん危険。消火器1本で消せる時間は約15秒。これがダメなら即避難と覚えておきましょう。
火災でいちばん怖いのは煙です。有毒ガスを吸ってしまうと意識を失うこともあります。正しい避難方法を覚えましょう。
家族と近所に知らせます。大声で「火事だ!逃げて!」と叫びながら避難。声が出ないときは非常ベル・鍋を叩くなど音で知らせる。
避難しながら外から119番。家のなかで電話するのは逃げ遅れの原因になります。「火事です」と住所・状況を伝えます。
煙は上にたまるので床から30〜50cmは比較的安全。姿勢を低くして、濡らしたタオル・ハンカチで口と鼻を覆って進みます。煙を吸わないことが命を守ります。
「あれを持って」がいちばん危険です。家のなかは数分で有毒ガスが充満します。一度外に出たら、たとえ財布・スマホを忘れても絶対に戻らない。
事前に決めた近所の公園・電柱の下などで家族の無事を確認。だれかいない場合は消防隊に必ず伝える。自分で探しに戻らないでください。